2008年03月06日

人にやさしい農業

 『人にやさしい農業・環境にやさしい農業』に感心のある生産者・家庭菜園者は、毎年のように増えていると思います。
 できるだけ農薬に頼らずに「野菜・果樹・花等」元気な作物を育てたいと思い、栽培する方々に提案しています。


 ニームには、次のような話があります。
 1959年に、アフリカのスーダンでイナゴの大群が発生しました。
 この大群が過ぎ去った後、ドイツの昆虫学者がビックリしたのが『ニーム樹』だったのです。
 それは、周りの作物等がイナゴに食い荒らされた中で、この『ニーム樹』だけは何の被害もなかったからです。
 すぐに、現地の人に『ニーム樹』のことを尋ねると、『ニーム樹』はインドから種を持ってきたと言うことでした。
 早速、ドイツの昆虫学者はインドに向かい、インドで『ニーム樹』の事を尋ねてみました。
 すると、インドの人は皆『ニーム樹』を害虫が嫌い事を知っていたのです。このことは、古来インドのアーユルヴェーダの記事にも記載されているほどに、インドでは『ニーム樹』のことを「神秘的な木」「不思議な木」「生命の木」「村の薬局」と呼ぶほどに彼らの生活に最も密着した樹だったのです。
 それから『ニーム樹』が世界に知られるようになり、1985年ごろにアメリカ・ヨーロッパ等で本格的に研究されるようになりました。
 
 1993年にニーム財団が設立され、インドでも古来から言い伝えられてきた『ニーム樹』の働きを本格的に科学的に実証等する動きが出てきました。
 インド政府は、インド国内で毎年のように農薬の誤使用等で農民が約2~3万人なくなっていたことから、1998年から天然の農業資材として『ニーム』を使うプロジェクトを立ち上げ、現在もこのプロジェクトはニーム財団によって実行されています。
 
 『ニーム樹』が日本に紹介された一つのきっかけが、2005年に開催された『愛・地球博』の国連・インド・スーダンのブースにあったと思います。
 また、ニームに関する書籍として、
 人にやさしい農業           ◎ ニーム・・・・・
忌虫効果で無農薬を可能にするインドセンダン
 <ジョン・コンリック著>
 人にやさしい農業           
◎ 人と地球を救う樹 ニームとは何か?
<国際開発のための科学技術委員会編者>

が日本国内に出版されています。
 いずれも、アメリカからの原文の訳本です。
 その後、日本国内から数冊、ニームに関する本が出版されていますが、ニームを正確によく知りたいと思われる方は、ニーム財団のホームページから購入されて原文を読むのがニームを知る最大の理解者になると思います。これらの原文は、実際にニームを研究した学者・研究者・医師等によって研究成果・結果等を詳細に書いています。
 
 弊社は、ニーム財団訪問時に、ニーム財団理事長とその都度話をしながら、ニームに関する原文書籍を購入し、日本に持ち帰っています。
 人にやさしい農業            『NEEM  a user's guide』は、
2002年12月に出版されたニームを利用した医療及び農業分野について書かれた『よくわかるニーム』
の本だと思います。

 まずは、ニームに感心を持ったならば、『ニーム』の本を読むことをお勧めします。
 
 


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この記事へのコメント
ここのブログを読むと、ニームの樹の事、そして無農薬野菜への取り組みの事がよく分かります。やっぱり、今の時代 農薬野菜は怖いですよね。早く、日本の政府が気付いて日本の農家さんを大事にしてくれる事を願います。これからも、頑張って下さい。
Posted by A.N at 2008年03月07日 10:07
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